〔東京外為〕ドル、156円台前半=強めの米経済指標で上昇(20日午前9時) 2025年01月20日 09時02分
20日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、強めの米経済指標に支援され、1ドル=156円台前半に上昇している。午前9時現在、156円30~32銭と前週末(午後5時、155円60~61銭)比70銭のドル高・円安。
前週末の海外市場では、米国時間に上昇基調となった。昨年12月の米住宅着工件数や米鉱工業生産指数などが強い内容となり、米長期金利が上昇。ドル円は中盤に156円30銭台に反発。終盤は買い一服となり、156円20~30銭台で推移した。
週明けの東京早朝はやや買われ、156円30銭台で推移している。本日はトランプ氏の大統領就任式を控え、「様子見ムードが強まる公算が大きい」(FX業者)とみられる。トランプ氏の保護主義的な言動は「大方は織り込まれているが、就任に際してサプライズ発言が飛び出す可能性は否定できない」(大手邦銀)ため、「積極的な取引は手控えざるを得ないだろう」(同)と指摘される。
このほか、早朝に買いが強まる場面があったが、「トランプ氏の大統領就任のほか、米国市場が休みとなることもあり、買いは続かなかった」(為替ブローカー)という。東京時間の日中は「やはり動きにくい状況となるのではないか」(同)との声が聞かれた。
ユーロも対円で上昇。対ドルは弱含み。午前9時現在、1ユーロ=160円68~71銭(前週末午後5時、160円03~04銭)、対ドルでは1.0280~0280ドル(同1.0284~0284ドル)。