出遅れ株に注目 2024年07月02日 14時36分

中井アソシエイツ代表・中井裕幸氏
 予想される夏枯れ相場においては、年前半に先行した主力株や大型株よりも出遅れている新興市場や中小型株の注目度が相対的に高まろう。
 秋からは米アップルが生成AI(人工知能)機能をiPhone(アイフォーン)に搭載することで買い替え需要が発生するとみられ、スマートフォン、半導体・電子部品関連株は夏の押し目買いの有力候補に挙げたい。
 日経平均株価が最高値を更新するには(1)日米の金融政策の不透明感後退(2)日米欧主要国の選挙イベントの通過(3)デフレ脱却のシグナルである実質賃金のプラス転換(4)会社側の今期収益見通しの上方修正や自社株買いなど企業改革の推進策といった日本独自の材料出現―が必要だ。
 これらの条件がすべて出そろうのは秋ごろになり、海外投資家の買い復活もこの時期を待たざるを得ないだろう。昨年秋から今年3月までの上昇に対する日柄調整が一巡する時期と重なる。

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