米エヌビディア、売上高・利益最高=中国向け停止も、AI需要けん引―5~7月期 2025年08月28日 05時48分

米半導体大手エヌビディアのロゴマーク(AFP時事)
米半導体大手エヌビディアのロゴマーク(AFP時事)

 【シリコンバレー時事】米半導体大手エヌビディアが27日発表した2025年5~7月期決算は、売上高が前年同期比56%増の467億4300万ドル(約6兆8900億円)、純利益が59%増の264億2200万ドルだった。いずれも市場予想を上回り、四半期として過去最高を更新した。
 トランプ米政権による規制強化で、中国向けに性能を落とした人工知能(AI)半導体「H20」の輸出が止まっていたが、生成AI半導体の底堅い需要が業績をけん引した。売上高のうちAIを含むデータセンター向けが56%増の411億ドルで、全体の約9割を占めた。ゲーミング向けも49%増の43億ドルだった。
 合わせて発表した8~10月期の業績予想では、売上高が前年同期比54%増の540億ドル前後とさらに拡大する見通し。ただ、すでに輸出再開の許可が出ているH20の中国向け売り上げは予想に含めていない。市場の期待に比べて慎重な内容と受け止められ、同社株は時間外取引で下落した。 

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