〔東京外為〕ドル、147円台前半=売り買い交錯後はもみ合い(14日午後3時) 2025年07月14日 15時03分

 14日午後の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、午前中に売り買いが交錯した後は手掛かりを欠いた状態となる中、1ドル=147円台前半から半ばでもみ合っ合っている。午後3時現在、147円35~37銭と前日(午後5時、146円85~85銭)比50銭のドル高・円安。
 前週末の欧州時間は146円70銭~147円10銭でもみ合った後、米国時間序盤に関税政策によるインフレ懸念などから長期金利が上昇したことを眺めて、147円50銭付近に上伸。中盤以降は週末を控えて積極的な取引が手控えられる中、147円30~40銭台に軟化した。
 週明け14日東京早朝はトランプ米大統領のEUとメキシコへの関税引き上げ表明を嫌気し、ユーロ売り・円買いが先行。対ドルでも円は買われ、ドル円は147円10銭台に下落。その後は買い戻され、147円50銭台に反発した。ただ、午前9時以降、日経平均株価の下落に圧迫されたほか、実需筋の売りもみられ、仲値前後は146円80銭台まで軟化。正午に向けては買い直され、147円30銭付近に持ち直した。午後は売り買いも一服して147円台前半を軸にもみ合っている。
 トランプ関税では「今後の交渉を見極める必要があり、積極的には動きにくい」(為替ブローカー)と指摘される。このほか、午前中のドル円の下げで「日銀が今月末の決定会合で物価見通しを上方修正する、との一部報道も売り要因になった」(大手邦銀)との声が聞かれる。
 ユーロも午後は対円でもみ合い、対ドルは小安い。午後3時現在、1ユーロ=171円96~99銭(前日午後5時、171円66~68銭)、対ドルでは1.1669~1670ドル(同1.1689~1689ドル)。

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