〔東京外為〕ドル、147円台前半=米金利上昇で上伸(14日午前9時) 2025年07月14日 09時18分
14日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は米長期金利上昇を受けて1ドル=147円台前半に上伸した。午前9時現在、147円30~30銭と前週末(午後5時、146円85~85銭)比45銭のドル高・円安。
前週末の欧州時間は146円70銭~147円10銭の狭いレンジで小動きとなった。米国時間序盤、関税政策によるインフレ懸念などから長期金利の上昇を眺めて上値を試し、147円50銭付近に上昇。中盤以降は週末で積極的な取引は手控えられ、147円30~40銭台で推移した。
14日東京早朝はトランプ米大統領のEUとメキシコへの関税引き上げ表明を嫌気し、ユーロ売り・円買いが先行。対ドルでも円が買われ、ドルは147円10銭台に下落した。市場関係者によると、「EUとは関税交渉が進んでいると思われていたため、30%の高関税はサプライズだった」(資産運用会社)という。ただ、売り一服後は下げ渋り、147円20~50銭台前後でもみ合っている。
本日の東京時間は時間外取引の米長期金利を眺めながら推移しそうだ。トランプ米大統領による高関税政策でインフレ懸念が広がる中、15日に発表される米消費者物価指数(CPI)を見極めたいムードが強い。先の資産運用会社は「147円前後での推移にとどまる」(先の資産運用会社)と予想する。
ユーロは対円で上昇、対ドルは下落。ユーロは、米関税措置を受けて売りが先行したが、その後は下げ渋っている。午前9時現在、1ユーロ=172円06~07銭(前週末午後5時、171円66~68銭)、対ドルでは1.1682~1683ドル(同1.1689~1689ドル)。