〔NY外為〕円、144円台半ば(30日朝) 2025年06月30日 22時25分

 【ニューヨーク時事】週明け30日午前のニューヨーク外国為替市場では、米早期利下げ観測を背景とした円買い・ドル売りがやや優勢となり、円相場は1ドル=144円台半ばで強含みに推移している。午前9時現在は144円40~50銭と、前週末午後5時(144円60~70銭)比20銭の円高・ドル安。
 ニューヨーク市場は、144円30銭近辺で取引を開始。米連邦準備制度理事会(FRB)による早期利下げ観測を背景に円買い・ドル売りが進み、円は未明に一時143円台後半まで上昇したが、あと持ち高調整でドルが買い戻された。
 トランプ米大統領は前週、ホワイトハウスのイベントで貿易交渉に関して「中国との合意に署名した」と表明。詳細には触れなかったが、ロイター通信によると、米中対立の最大の火種となっていたレアアース(希土類)の対米輸出の迅速化で合意したもよう。相互関税の「上乗せ部分」の適用停止期限が切れる7月9日までに通商協議が進展するとの期待が台頭。高関税の影響によるインフレ懸念が後退し、FRBによる早期利下げ観測を支えている。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1710~1720ドル(前週末午後5時は1.1717~1727ドル)、対円では同169円20~30銭(同169円47~57銭)と、27銭の円高・ユーロ安。

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