〔NY外為〕円、145円台前半(17日) 2025年06月18日 06時35分

 【ニューヨーク時事】17日のニューヨーク外国為替市場では、中東情勢の先行き懸念が広がる中、円売り・ドル買いが優勢となり、円相場は1ドル=145円台前半に下落した。午後5時現在は145円22~32銭と、前日同時刻(144円74~84銭)比48銭の円安・ドル高。
 米商務省がこの日の朝方発表した5月の小売売上高は前月比0.9%減となった。市場予想(ロイター通信調べ)の0.7%減を下回ったため、一時円買い・ドル売りが優勢となる場面もあった。
 ただこの日は、中東情勢の緊迫化が不安視される中で有事のドル買いが加速し、米国債にも資金が流れた。イスラエルは17日、イラン各地へ攻撃を続行。イスラエル軍は同日、テヘラン中心部で精鋭組織「革命防衛隊」のシャドマニ参謀長を殺害したと発表した。また、トランプ大統領は17日、SNSに「イランの最高指導者が隠れている場所を正確に把握しているが、今は殺害しない」と投稿した。
 翌日には米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控えている。市場では政策金利の据え置きが予想されているが、最新の金利見通しの発表や、記者会見でのパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の物価や景気動向に関する発言などに注目が集まっている。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1475~1485ドル(前日午後5時は1.1554~1564ドル)、対円では同166円68~78銭(同167円30~40銭)と、62銭の円高・ユーロ安。

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