〔NY外為〕円、144円近辺(3日) 2025年06月04日 06時53分
【ニューヨーク時事】3日のニューヨーク外国為替市場では、トランプ米政権の高関税政策に対する警戒感から急速に進んだ円買い・ドル売りの流れが一巡し、円相場は1ドル=144円近辺に下落した。午後5時現在は143円91銭~144円01銭と、前日同時刻(142円65~75銭)比1円26銭の大幅な円安・ドル高。
米関税措置による欧州などとの通商摩擦の激化懸念が広がる中、前日の外為市場ではリスク回避の円買いが先行した。ただ、この日は海外市場で優勢となった持ち高調整の円売り・ドル買いの流れがニューヨーク市場にも波及した。
米労働省がこの日発表した4月の雇用動態調査によると、非農業部門の求人数は前月比19万1000件増の739万1000件と、3カ月ぶりに増加。市場予想を上回り、労働市場の底堅さを示唆する内容だったことから、円売り・ドル買いが進んだ。
一方、米政権による鉄鋼・アルミの追加関税引き上げなどを含む一連の関税措置への警戒感がくすぶる中、売り買いが交錯する場面もあった。
ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1366~1376ドル(前日午後5時は1.1437~1447ドル)、対円では同163円68~78銭(同163円31~41銭)と、37銭の円安・ユーロ高。