〔NY外為〕円、143円台後半(5日) 2025年06月06日 06時44分

 【ニューヨーク時事】5日のニューヨーク外国為替相場では、米中の貿易交渉進展への期待から円売り・ドル買いの動きが優勢となり、円相場は1ドル=143円台後半に下落した。午後5時現在は143円57~67銭と、前日同時刻(142円77~87銭)比80銭の円安・ドル高。
 トランプ米大統領と中国の習近平国家主席がこの日、電話会談を行ったと明らかになると、両国の貿易を巡る緊張が和らぐとの観測が高まった。市場のリスク選好度が上昇し、安全資産とされる円を売り、ドルを買う流れが加速した。
 昼頃に143円99銭まで円安が進んだ。その後は円を買い戻し、ドルを売る流れとなった。
 一方、米労働省が朝方発表した新規の失業保険申請件数は、先月31日までの1週間で前週比8000件増の24万7000件と2週連続で悪化。報道によると市場予想よりも多く、景気減速懸念から円買い・ドル売りが進む場面があった。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1438~1448ドル(前日午後5時は1.1416~1426ドル)、対円では同164円20~30銭(同162円95銭~163円05銭)と、1円25銭の円安・ユーロ高。

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