〔米株式〕NYダウ4日続伸、214ドル高=ナスダックも高い(3日) 2025年06月04日 05時40分

 【ニューヨーク時事】3日のニューヨーク株式相場は半導体関連の銘柄主導で、4営業日続伸した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比214.16ドル高の4万2519.64ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は156.35ポイント高の1万9398.96で引けた。
 ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比3991万株増の10億9336万株。
 米政権は3日、トランプ大統領と中国の習近平国家主席の電話会談について、「すぐに」行われると明らかにした。市場関係者は米国と中国などとの通商交渉が今後進展することを期待しており、相場を下支えした。
 一方で経済協力開発機構(OECD)は3日発表した最新の経済見通しで、2025年の世界全体の成長率を2.9%と、3月の前回予測から0.2ポイント引き下げた。米政権の高関税政策による経済の先行き不透明感は根強く、投資家心理を圧迫。寄り付き後は売りが出やすい地合いとなっていた。
 この日はハイテク株が堅調で、エヌビディアは2.8%高となった。ブロードコムは3%超上昇。今週発表予定の決算に期待が集まっている。また同社はこの日、人工知能(AI)の高速化を目的とした最新製品の出荷を開始したと発表した。
 そのほかの個別銘柄では、キャタピラーは1.4%高、ナイキは1.3%高。ダラー・ゼネラルは15%超上伸。同社は四半期決算をこの日発表し、通期の業績予想を引き上げた。一方でユナイテッドヘルス・グループ、コカ・コーラはそれぞれ1%超安。アマゾンは0.5%安だった。

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