〔米株式〕NYダウ反落、244ドル安=ナスダックは小幅安(28日) 2025年05月29日 05時46分

 【ニューヨーク時事】28日のニューヨーク株式相場は、米半導体大手エヌビディアの決算発表待ちで様子見気分が強い中、反落した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比244.95ドル安の4万2098.70ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は98.22ポイント安の1万9100.94で引けた。
 ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比1億3969万株減の10億1158万株。
 エヌビディアはこの日の取引終了後に決算を発表。日系証券筋はこれに先立ち、「米政府による半導体の対中輸出規制の影響や、製品の需要見通しなどに関する説明に注目している」と語った。この日は前日の米株式相場が大幅高となった反動から利食い売りも出やすかった。
 また午後には、トランプ政権が半導体設計ソフトを提供する米企業に対し、中国企業に対するサービス提供を停止するよう指示したとの英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)の報道が嫌気されてダウは下げ幅を拡大した。
 個別銘柄では、シャーウィン・ウィリアムズは1.3%安、ナイキは1.7%安、ゴールドマン・サックスは1.2%安だった。一方でユナイテッドヘルス・グループは1.1%高、ボーイングは0.23%高、ビザは0.1%高だった。

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