〔東京外為〕ドル、143円台前半=終盤も様子見の中、小動き(7日午後5時) 2025年05月07日 17時06分

 7日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、終盤も日本時間明日未明のFOMCの結果公表を控えて、1ドル=143円台前半で小動きとなっている。朝方は米中貿易交渉の進展期待で買いが強まったが、買い一巡後は総じてもみ合いに終始した。午後5時現在、143円17~18銭と前営業日(午後5時、145円12~13銭)比1円95銭の大幅ドル安・円高。
 2日の米国時間の序盤は、4月の米雇用統計が強い結果となり、145円近くへ上昇。その後は戻り売りなどで143円70銭台に下落した。中盤から終盤にかけては、一部報道を受けた米中の貿易協議進展期待などで、145円前後に浮上。5日の米国時間の序盤は143円50銭台へ下落したが、4月のISMサービス業PMIが市場予想を上回ると、144円20銭台に上昇した。6日の米国時間は、米中貿易摩擦懸念や長期金利低下を受けて、142円30銭台へと一段安となった。
 7日の東京早朝は、米政府が米中高官が貿易問題を巡る協議をスイスで行うと発表すると、交渉の進展期待から143円30銭前後まで一気に買われた。ただ、同水準で上げ一服となり、午前は143円前後を軸にもみ合った。午後は143円10銭台を中心とする狭いレンジ取引にとどまった。終盤もおおむね同水準で推移した。
 朝方は米中貿易交渉の進展期待で買いが強まったが、「143円台前半では戻り売りが厚く、上値は追い切れなかった」(為替ブローカー)とされる。買いが一巡した後は「FOMCの結果待ちとなり、動意を欠く展開になった」(大手邦銀)される。
 ユーロは終盤、対円は強含み。対ドルは横ばい圏。午後5時現在、1ユーロ=162円67~69銭(前営業日午後5時、164円41~43銭)、対ドルでは1.1362~1362ドル(同1.1327~1328ドル)。

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