〔NY石油〕WTI反発、58ドル台(1日午前) 2025年05月01日 23時34分
【ニューヨーク時事】1日午前のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、前日に急落したあとを受けて下げ一服となり、小動きで推移している。米国産標準油種WTIの中心限月6月物は午前10時現在、前日清算値(終値に相当)比0.39ドル高の1バレル=58.60ドル。
相場は前日、中心限月の清算値ベースで約4年1カ月ぶりの安値を更新。ロイター通信によると、石油輸出国機構(OPEC)盟主のサウジアラビアの政府関係者らが同盟国や業界の専門家に対し、サウジが追加の供給削減で原油市場を下支えるつもりはなく、原油安が続いても対応できると説明していたことが分かった。これをきっかけにサウジが方針転換により、増産や市場シェア拡大に動くとの観測が台頭。供給過剰懸念が広がり、原油売りが活発化していた。
この日早朝も原油売りの流れが先行したものの、下げは一巡。相場は56.40ドル近辺から押し目買いが入り、58ドル台に切り返した。