〔NY外為〕円下落、一時145円台=3週間ぶり安値(1日午前) 2025年05月01日 23時19分

 【ニューヨーク時事】1日午前のニューヨーク外国為替市場では、米製造業関連指標の発表後に円売り・ドル買いが一段と進行し、円相場は一時1ドル=145円台に下落した。4月10日以来3週間ぶりの円安水準。午前10時10分現在は144円90銭~145円00銭と、前日午後5時(143円00~10銭)比1円90銭の大幅な円安・ドル高。
 日銀はこの日の金融政策決定会合で、政策金利を現行水準に据え置いた。決定は大方の予想通りだったものの、植田和男総裁が会合後の記者会見で、トランプ米政権の高関税政策による景気下振れリスクへの警戒感を表明。次の利上げ時期が後ずれするとの観測が台頭した。
 ニューヨーク市場は144円台半ば付近で取引を開始。米サプライ管理協会(ISM)が発表した4月の製造業購買担当者景況指数(PMI)が市場予想を上回り、円売り・ドル買いの流れが加速した。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1290~1300ドル(前日午後5時は1.1324~1334ドル)、対円では同163円70~80銭(同162円04~14銭)と、1円66銭の大幅な円安・ユーロ高。

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