〔米株式〕NYダウ反落、132ドル安=ナスダックは高い(25日午前) 2025年04月25日 23時23分
【ニューヨーク時事】週末25日午前のニューヨーク株式相場は、前日までの3連騰を受けて利益確定の売りが先行し、反落している。午前10時10分現在は、優良株で構成するダウ工業株30種平均が前日終値比132.49ドル安の3万9960.91ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数が70.10ポイント高の1万7236.14。
米中貿易摩擦が緩和に向かうとの期待を背景とした騰勢が一服。関税交渉を巡り、トランプ米大統領は25日朝、中国国家主席の習近平氏と「何度となく話している」と記者らに語ったが、中国外務省高官は同日「(対米交渉を)実施していない」と強調し、双方の発信はなお食い違っている。一方、米中のメディアによると、中国は米国製の一部半導体を報復関税対象から除外したほか、米国への依存度が高い医療機器や一部化学品などについても免除を検討しているという。中国以外の貿易相手国との駆け引きも続いており、この日は楽観ムードが後退、様子見姿勢が広がっている。
取引開始後、米ミシガン大学が発表した消費者調査によると、4月の景況感指数(確報値)は52.2と、4カ月連続で低下。また、1年先の期待インフレ率は6.5%と、1981年以来の高水準となった。これを受け、ダウ平均は下げ幅をやや拡大している。
個別銘柄を見ると、前日引け後に1~3月期決算を発表した米グーグルの親会社アルファベットが3.2%高。巨額を投じた人工知能(AI)の活用が寄与し、広告収入が伸長した。半面、赤字が2倍超に膨らんだインテルは8.3%安。スマートフォンの生産を来年にもインドに移管する計画と報じられたアップルはほぼ横ばい。