〔東京外為〕ドル、146円台前半=米相互関税への懸念継続(4日午後5時) 2025年04月04日 17時14分

 4日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、米相互関税を巡る景気後退懸念が継続し、1ドル=146円台前半に大幅下落した。午後5時現在、146円25~27銭と前日(午後5時、147円25~26銭)比1円00銭のドル安・円高。
 前日は、アジア時間に続いて欧米時間も米相互関税を嫌気した売りが続き、米国時間の序盤には146円割れ。その後も米国株の急落などを眺めて水準を切り下げ、3月のISMサービス業購買担当者景況指数(PMI)が市場予想を下回ると145円10銭台と約半年ぶりの安値を付けた。終盤は急落の反動から買い戻され、146円50銭前後に値を戻す場面もあったが、米国株の大幅安が重しとなり、146円前後に押し戻された。
 東京時間の早朝は145円50銭台まで売られた後は146円台前半に切り返した。日経平均株価が大幅安で寄り付くと145円80銭前後まで下落。実質的な五・十日に当たることもあり、国内輸入企業のドル買い・円売りも入ったことから、仲値公示前後には146円40銭前後に値を戻した。その後は145円台後半~146円台前半でもみ合った。
 午後は日経平均株価が一段安となり、一時下げ幅が1500円近くになったほか、時間外取引の米長期金利も低下し、ドル円も一時145円30銭前後まで売られた。終盤は調整や下値拾いの買いで146円台を回復した。本日の米国時間は、3月の米雇用統計発表やパウエルFRB議長講演などが予定される。
 ユーロは対円で下落、対ドルでは上昇。午後5時現在、1ユーロ=160円94~96銭(前日午後5時、161円54~56銭)、対ドルでは1.1004~1005ドル(同1.0970~0971ドル)。

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