〔東京外為〕ドル、150円台後半=買い一巡後はもみ合い(25日午後5時) 2025年03月25日 17時05分

 25日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、実需筋の買いなどが一巡した後は1ドル=150円台後半でもみ合った。午前中は一時151円近くまで上昇したが、午後は150円台半ばから後半を軸にレンジ圏で推移した。午後5時現在、150円71~72銭と前日(午後5時、149円62~64銭)比1円09銭の大幅ドル高・円安。
 前日の米国時間は、序盤に発表された米サービス業購買担当者景況指数(PMI)の強めの結果を受けて長期金利が上昇したことに支援され、中盤にかけて150円70銭台に水準を切り上げた。トランプ米大統領が相互関税に対し柔軟な姿勢を示したこともリスク選好のドル買い・円売りを誘った。いったん150円40銭台に緩む場面があったが、終盤は150円70銭台に戻した。
 東京早朝は、海外時間の買い地合いを受けて150円80銭前後で推移。午前9時以降、五・十日要因に伴う実需の買いが優勢となり、仲値にかけて150円95銭近辺まで上値を伸ばした。ただ、同水準では戻り売りに押され、いったん150円50銭台に緩んだが、正午は150円70銭近辺に持ち直した。午後は「151円前後の上値が重いことを意識した調整売りが強まった」(為替ブローカー)ことから150円台半ばに下げたが、終盤は買い戻しが入って150円70銭台に持ち直した。
 東京時間は、前日の海外時間に上昇した流れを受け継いだものの、「日経平均株価の上げ幅縮小も重しになった」(同)とされる。一方、「ドル円を売り込む材料もないため、目先は150円台を軸にしたもみ合いが続く」(運用会社エコノミスト)と見込まれる。
 ユーロも終盤、対円はもみ合い。対ドルは強含み。午後5時現在、1ユーロ=162円60~60銭(前日午後5時、162円19~21銭)、対ドルでは1.0787~0787ドル(同1.0838~0840ドル)。

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