〔東京外為〕ドル、149円台前半=売り買い交錯でもみ合い(21日午後5時) 2025年03月21日 17時12分
21日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、特段の材料を欠く中、持ち高調整の売買を主体に、おおむね1ドル=149円台を中心にもみ合った。午後5時現在は、149円31~32銭と前営業日(午後5時、149円28~29銭)比03銭の小幅ドル高・円安。
祝日明け東京時間の早朝は、148円60~70銭前後で推移した。午前8時半に発表された2月の全国消費者物価指数(生鮮食品を除く総合)の伸び率が市場予想を上回ると、日銀の追加利上げが意識され、148円50銭台に緩んだ。その後、日経平均株価の上昇や国内輸入企業の買いを背景にじり高となり、149円20銭近辺に水準を切り上げた。午後は、持ち高調整のドル買い・円売りが先行し、149円60銭台に上伸。その後は、利食い売りなどで149円20銭台に軟化した。
東京市場は、日米の金融政策決定を通過して手掛かり材料が乏しい中、「年度末を控えて積み上がった円ロングを解消する動きが出た」(銀行系証券)といい、朝方からは水準を切り上げた。
4月2日には、トランプ米政権による「相互関税」の発動が予定されている。市場では影響を見極めたいとのムードが広がっており、当面は持ち高調整主体の値動きにとどまりそうだ。
ユーロは対円、対ドルで下落。トルコの情勢懸念などを受けてユーロ売りが強まった。午後5時は、1ユーロ=161円83~84銭(前営業日午後5時、162円63~69銭)、対ドルでは1.0838~0838ドル(同1.0894~0894ドル)。