〔東京外為〕ドル、153円台半ば=株高などで高値でもみ合い(28日午後3時) 2024年10月28日 15時09分

 28日午後の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、日経平均株価の大幅高などに支援され、1ドル=153円台後半の高値圏を中心にもみ合っている。午後3時現在は小緩んで、153円54~54銭と前週末(午後5時、151円95~96銭)比1円59銭の大幅ドル高・円安。
 ドル円は早朝、前週末の海外時間に買いが優勢だったほか、衆院選の与党敗北を受け、153円20銭台で取引された。午前9時以降、日経平均の大幅高を背景に買いが優勢となり、午前11時前後には153円90銭近くに続伸。ただ、同水準では戻り売りも出て、上げ一服となり、正午前後は153円60銭台で推移した。午後は緩む場面もあったが、株高の持続で買い直され、153円50銭台とこの日の高値圏近くで取引されている。
 前週末の海外市場では、欧州時間は151円90銭~152円10銭程度でもみ合った後、米国時間に水準を切り上げた。9月の米耐久財受注や10月のミシガン大消費者景況感指数の確報値などが強めとなり、終盤は152円30銭台に上昇した。
 東京時間の早朝は、衆院選での与党敗北が円売りを強めた。政局混迷への懸念が円売りを誘ったほか、「政局混迷で日銀は追加利上げに動きにくい」(運用会社エコノミスト)との見方も円の売り要因。さらに、日経平均の大幅高もドル円を支援した。ただ、「上昇ピッチがかなり速く、目先は上げ一服になる」(為替ブローカー)とみられる。
 ユーロも午後は対円で高値圏を維持。対ドルは小動き。午後3時現在、1ユーロ=165円62~64銭(前週末午後5時、164円45~48銭)、対ドルでは1.0787~0787ドル(同1.0823~0824ドル)。

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