〔NY石油〕WTI3日ぶり反発、71.78ドル(25日) 2024年10月26日 05時03分

 【ニューヨーク時事】週末25日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、依然として不透明感が漂う中東情勢や来月上旬に投開票を控える米大統領選を警戒した買いが入り、3日ぶり反発した。米国産標準油種WTIの中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前日比1.59ドル(2.27%)高の1バレル=71.78ドルだった。1月物は前日比1.51ドル高の71.35ドル。
 地元メディアによると、レバノン南部ハスバヤで25日早朝、ジャーナリストが滞在していたゲストハウスがイスラエル軍により攻撃され、少なくとも3人が死亡した。また、国連レバノン暫定軍(UNIFIL)は25日、付近で作戦を行っていたイスラエル軍が発砲したため、同国南部ダイラ郊外にある監視塔から隊員が22日に撤退したと発表した。パレスチナ自治区ガザの停戦交渉の進展への期待感はあるものの、レバノンなど各地で散発的な戦闘が続く中、中東情勢の先行きは見通せない状況で、原油に買いが入りやすかった。
 また今週末投開票される日本の衆院選や、来月の米大統領選を控えた政局不安も相場の支援材料となった。
 ▽ガソリン=3日ぶり反発。中心限月11月物の清算値は5.08セント高の1ガロン=207.85セント。
 ▽ヒーティングオイル=3日ぶり反発。11月物の清算値は3.58セント高の1ガロン=223.81セント。

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