〔米株式〕ダウ5日続落、259ドル安=ナスダックは一時最高値(25日) 2024年10月26日 06時06分

 【ニューヨーク時事】週末25日のニューヨーク株式相場は、米長期金利の上昇が圧迫要因となり、5日続落した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比259.96ドル安の4万2114.40ドルで終了。一方、ハイテク株中心のナスダック総合指数は103.12ポイント高の1万8518.61で引けた。一時は270ポイント超上昇し、取引時間中の最高値を更新した。
 ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比3772万株減の8億2512万株。
 この日の朝方は米長期金利の指標である10年債利回りの低下を追い風に、ダウは一時220ドル超上昇。ただ、その後ミシガン大学が発表した10月の景況感指数(確報値)が市場予想を上回るなど、景気の堅調さが改めて認識される中で金利が上昇、ダウはマイナス圏に沈んだ。
 金融株などが軟調だったものの、来週発表されるアルファベットやマイクロソフト、アップルなどの巨大ハイテク企業の決算への期待感からIT株は堅調だった。
 市場関係者は「来週の米雇用統計の発表や、大統領選を前に積極的な商いは手控えられている」(日系証券)と指摘した。
 個別銘柄では、ゴールドマン・サックスは2.3%安、アメリカン・エキスプレスは1.0%安。集団食中毒が発生したマクドナルドは3%近く下げた。
 一方、アマゾンとマイクロソフトはそれぞれ0.8%高。テスラは3%超上昇した。

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