〔東京外為〕ドル、151円台後半=米金利低下や日本株安で下落(25日午後5時) 2024年10月25日 17時19分

 25日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、米長期金利の低下や日経平均の下落などに押され、1ドル=151円台後半に下落した。午後5時現在は、151円95~96銭と前日(午後5時、152円12~12銭)比17銭のドル安・円高。
 午前は五・十日要因に伴う輸入企業による買いが優勢となり、仲値公示にかけて152円10銭前後に水準を切り上げた。その後は日経平均株価の下落を背景としたリスク回避のドル売り・円買いなどに押され、151円70銭台に値を下げると、正午にかけては151円70~80銭台で推移した。
 午後は米長期金利の低下を眺めて、午後2時すぎに151円40銭台に水準を切り下げた。ただ、ポジション調整の買いなどを受け、午後4時すぎには152円前後に上昇。その後は、151円90銭台を中心に方向感なく推移した。東京時間は「衆院選や米大統領選をにらんで急速に進んだドル高・円安が一巡したことで、ドル売りが優勢となった」(銀行系証券)一方、持ち高調整のドル買いなども入ったため、「総じて方向感が出なかった」(同)という。
 市場では27日投開票の衆院選が注目されている。「与党過半数割れとなれば、政局不安から円売りが強まる」(先の銀行系証券)との声が聞かれた。
 ユーロは対円、対ドルで上昇。午後5時現在、1ユーロ=164円45~48銭(前日午後5時、164円22~23銭)、対ドルでは1.0823~0824ドル(同1.0795~0796ドル)。

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