〔東京外為〕ドル、161円台後半=高値更新、クロス円に連れ高(3日午後3時) 2024年07月03日 15時04分

 3日午後の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、豪ドル円などクロス円の上昇に連れて1ドル=161円90銭付近まで値を上げ、1986年12月以来、約37年半ぶりの高値を更新した。午後3時現在は、161円86~87銭と前日(午後5時、161円64~65銭)比22銭のドル高・円安。
 午前は、国内輸入企業の買いや日経平均株価の大幅上昇でじり高となり、161円60銭台に上昇し、前日の海外市場での下落分を取り戻した。
 午後は、クロス円の上昇などで前日の高値を上抜くとストップロスの買いを巻き込み、161円90銭付近へ水準を切り上げた。
 ドル円は、特段の材料が見当たらない中、連日で高値を更新している。豪ドル円や英ポンド円といったクロス円の上昇に連れたほか、日経平均の大幅高でリスク選好の円売りも出た。市場から「円の先安観は根強く、どこまで行けるか上値を試している」(国内銀行)との声が聞かれた。
 ユーロは正午に比べ対円で上昇、対ドルで軟化。午後3時現在は、1ユーロ=173円81~82銭(前日午後5時、173円25~27銭)、対ドルでは1.0738~0738ドル(同1.0718~0718ドル)。

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