〔NY金〕続落、2333.40ドル(2日) 2024年07月03日 04時17分

 【ニューヨーク時事】2日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、米雇用関連指標の発表を受けたドル買いの動きを嫌気して売られ、続落した。中心限月8月物の清算値(終値に相当)は前日比5.50ドル(0.24%)安の1オンス=2333.40ドル。
 米労働省が2日発表した5月の雇用動態調査(JOLTS)によると、非農業部門の求人数は前月比22万1000件増の814万件と、市場予想(ロイター通信調べ)の791万件を上回った。連邦準備制度理事会(FRB)による利下げが後ずれするとの観測につながり、ドルが主要通貨に対して一時上昇。ドル建てで取引される商品に割高感が意識され、金の売り圧力となった。
 FRBのパウエル議長は2日、ポルトガルで行われた欧州中央銀行(ECB)主催の会合で、討論会に参加。パウエル議長は、最近のインフレ指標の動向を踏まえ「インフレ鈍化の道に戻っている」との見解を示した一方で、利下げを巡り「特定の時期を明示しない」と述べるにとどめた。パウエル議長の一連の発言を受け、金相場は売り買いが交錯する場面も見られた。

市況・概況