1月26日、FOMC声明=「間もなく利上げが適切に」 2022年01月27日 09時48分

 1月26日、米連邦準備制度理事会(FRB)は、1月25日、26日の連邦公開市場委員会(FOMC)において決定した金融政策について声明を発表しました。

  • フェデラルファンド金利の目標レンジを0%から1/4%に維持することを決定。
  • 毎月の資産購入は、購入縮小ペースを継続、3月上旬に終了させることを決定。
  • インフレ率が2%を大幅に上回り、労働市場が堅調であることから、フェデラルファンド金利の目標レンジを間もなく引き上げることが適切であると想定。
  •  ここ数カ月、雇用は堅調に増加しており、失業率は大幅に低下している。
  • パンデミックの影響を最も受けていたセクター部は、ここ数カ月は改善してきたが、最近、コロナ感染者急増の影響を受けている。

FOMC声明文(全文)  2022年1月26日14時(米東部時間)発表

[日本語訳 ゴールデンチャート社]

 経済活動や雇用状況を表わす指標は引き続き強さ示しています。パンデミックの影響を最も受けていたセクターは、ここ数カ月は改善してきましたが、最近、コロナ感染者の急激な増加の影響を受けています。ここ数カ月、雇用は堅調に増加しており、失業率は大幅に低下しています。パンデミックと経済再開に関連した需要と供給の不均衡は、依然としてインフレ水準を上昇させています。金融情勢は全体的に緩和的であり、これは経済を支えるための政策措置や米国の家計および企業に対する信用の流れを反映したものでもあります。

 経済の先行きは、引き続きコロナウイルスの動向に左右されます。ワクチン接種の進展と供給制約の緩和は、経済活動の活性化と雇用の増加およびインフレ率の低下をもたらすとみています。新種のウィルスの出現も含め、経済見通しに対するリスクはなお残っています。

 当委員会は、長期的視野に立って最大雇用と2%のインフレ率を達成を目指しています。これらの目標の達成を支えるため、当委員会はフェデラルファンド金利の目標レンジを0%から1/4%に維持することを決定しました。インフレ率が2%を大幅に上回り、労働市場が堅調であることから、当委員会は、フェデラルファンド金利の目標レンジを間もなく引き上げることが適切であると想定しています。当委員会は、毎月の資産購入は購入ペースの縮小を継続し、3月上旬に終了させることを決定しました。2月上旬には当委員会は、財務省証券を毎月少なくとも200億ドル、政府機関向け住宅ローン担保証券を毎月少なくとも100億ドルの保有資産を増やすことになります。FRBの継続的な証券の購入と保有によって、引き続き円滑な市場機能と緩和的な金融環境を促進し、家計と企業への信用の流れを支援していきます。

 金融政策の判断に際して適切なスタンスをとるため、当委員会は引き続き、入手した情報が経済見通しに与える影響をモニターしていきます。当委員会の目標達成を妨げる可能性のあるリスクが現れた場合、委員会は適切に金融政策のスタンスを調整する用意があります。当委員会での政策判断にあたり、公衆衛生、労働市場の状況、インフレ圧力とインフレ期待、金融・国際情勢など、幅広い情報を考慮に入れて評価を行っています。

 この金融政策策定に賛成したのは以下の各氏です。Jerome H. Powel(l議長)、John C. Williams(副議長)、Michelle W. Bowman、Lael Brainard、James Bullard、Esther L. George、Patrick Harker、Loretta J. Mester、Christopher J. Waller。Patrick Harkerは、この会議での補欠メンバーとして投票しました。

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■関連情報(外部サイト)

FOMC声明(原文、FRB)