一極集中相場が続く 2024年12月26日 14時35分
ウェルスリード代表取締役・浜島成士郎氏
足元で日本株がもたつき、上昇が期待できる一部の株に資金が集まっている。好業績で将来性のある個別銘柄への一極集中相場がしばらく続く。
具体的には、日銀の次の利上げまで金融株は好調だろう。防衛予算増額の思惑から防衛銘柄も買いだ。日本の強みであるアニメやゲームといったコンテンツ産業関連も元気がある。
物色対象は限定的だが、上場企業の2026年3月期決算は前期比で増益が予想される。業績見通しが出そろう来年5月には、日経平均株価が最高値を更新しているだろう。
現状のもみ合いの原因は、政治の不安定性にある。政治にリーダーシップが欠けているため、日本株全体に期待できず、個別企業に頼らざるを得なくなっている。
一方、米国には引き続き投資マネーが集まるだろう。トランプ次期米大統領の一挙手一投足で相場が振れつつも、イノベーションと規制緩和の加速が米国株の強さとなる。