再び4万円試す 2024年09月17日 14時33分

大和証券シニアストラテジスト細井秀司氏
 足元の日本株は米国株に比べて割安感が出ている。10月以降、日経平均株価は企業業績期待に押し上げられ、再び4万円を試すだろう。為替が1ドル=140円程度で推移すれば、来期増益のシナリオは崩れないと予想する。
 9月上旬に円高を嫌気し日経平均は3000円超下落したが、ファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)に変化はなかった。為替が落ち着けば、株式市場の関心は企業業績に向かう可能性が高い。
 米連邦準備制度理事会(FRB)が18日に政策金利を引き下げても、0.25%の幅であれば、急激な円高にはならないだろう。しかし、日銀が追加利上げに動けば日経平均は3万5000円程度まで値下がりするかもしれない。
 世界的な景気後退も懸念材料だ。中東などで戦争が広がれば国内外の景気は一段と悪化し、さらなる株価下落リスクとなり得る。

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