日銀の中村豊明審議委員は５日、広島市で講演し、今後の利上げに関し「多くのデータを確認し、経済の回復状況に応じて金融緩和度合いを慎重に調節していくことが重要な局面だ」と強調した。利上げの判断要素となる賃上げについては「まだ持続性に自信を持てていない」と述べた。
中村氏は２％物価安定目標の達成に向けた経済構造の変革には「相応の時間がかかる」と指摘。「２０２５年度以降は２％に届かない可能性がある」との見方も示した。
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