〔NY外為〕円、147円近辺(11日朝) 2025年07月11日 22時27分

 【ニューヨーク時事】週末11日午前のニューヨーク外国為替市場では、トランプ米政権がカナダに35%の関税を課すと通知したことを背景に円売り・ドル買いが加速し、円相場は1ドル=147円近辺に下落している。午前9時現在は146円90銭~147円00銭と、前日午後5時(146円18~28銭)比72銭の円安・ドル高。
 トランプ米大統領は10日、カナダに35%の関税を8月1日から課すと通知する書簡をSNSで公表。合成麻薬の対策に不満を示した。これを受けて、米ドルを買ってカナダ・ドルを売る動きが活発化。ドル買いが円にも波及し、円は東京市場で一時147円台前半まで下落した。ニューヨーク市場に入り、円は147円近辺で下値を探る展開となっている。
 トランプ氏は相互関税の通知を受けていない貿易相手国・地域に関して、「15%か20%」の関税率になると示唆。欧州連合(EU)については「数時間以内」に関税を通知する意向を表明しており、警戒感から対ユーロでもドル買いが優勢となっている。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1680~1690ドル(前日午後5時は1.1696~1706ドル)、対円では同171円70~80銭(同170円95銭~171円05銭)と、75銭の円安・ユーロ高。

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