〔NY外為〕円、144円台半ば(27日朝) 2025年06月27日 22時21分

 【ニューヨーク時事】週末27日午前のニューヨーク外国為替市場では、米連邦準備制度理事会(FRB)による早期利下げ観測を背景とした円買い・ドル売りの流れが一服、円相場は米物価指標の発表後、1ドル=144円台半ばでもみ合いとなっている。午前9時現在は144円40~50銭と、前日午後5時(144円35~45銭)比05銭の円安・ドル高。
 米商務省が27日発表した5月の米個人消費支出(PCE)物価指数は、前年同月比2.3%上昇だった。伸び率は前月(2.2%、改定)を上回り、3カ月ぶりに拡大したが市場予想と同水準。価格変動が激しいエネルギーと食品を除いたコア指数の上昇率は2.7%と、前月(2.6%)から加速し、予想(2.6%)を上回った。ただ、市場が事前に警戒していたほど物価上昇圧力が示されず、円相場は144円台半ばで下げ渋っている。
 ミネアポリス連邦準備銀行のカシュカリ総裁は27日の朝方公表したエッセーで、FRBの年内2回利下げを想定していることを明らかにした。また、最初の利下げは9月と予想した。トランプ米大統領や政府高官から早期利下げへの圧力が高まる中、ボウマンFRB副議長などが最近相次いで7月の利下げの可能性に言及しており、年内最初の利下げ時期を巡ってはFRB高官の間でも意見が分かれている。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1740~1750ドル(前日午後5時は1.1696~1706ドル)、対円では同169円70~80銭(同168円85~95銭)と、85銭の円安・ユーロ高。

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