〔米株式〕NYダウ反発、178ドル高=ナスダックも高い(26日午前) 2025年06月26日 23時36分

 【ニューヨーク時事】26日午前のニューヨーク株式市場は、半導体銘柄の業績に期待が広がる中で買いが先行し、反発している。優良株で構成するダウ工業株30種平均は午前10時05分現在、前日終値比178.15ドル高の4万3160.58ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は93.50ポイント高の2万0067.05。
 エヌビディアが前日に終値としての最高値を更新して引けた後を受け、人工知能(AI)に注力する半導体銘柄の業績に期待が広がり、買いが先行している。マイクロン・テクノロジーが25日の引け後に発表した3~5月期決算では売上高、1株当たりともに上回る好決算となった。6~8月期の売上高見通しも市場予想を上回った。
 米商務省が発表した2025年1~3月期の実質GDP(国内総生産)確定値は前期比0.5%減と市場予想(ロイター通信調べ)の0.2%減を下回った。個人消費が大きく引き下げられた。一方で、米労働省が発表した新規失業保険申請件数は前週比1万件減の23万6000件と、事前予想よりも良い内容となった。
 一方、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは25日、トランプ大統領がパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の後任を今年夏から秋にかけて、前倒しで発表する意向だと報じたことも、市場の関心を集めている。次期FRB議長が早めに発表されることでFRBの独立性が損なわれるとの懸念が台頭しているものの、相場への影響は今のところ限定的となっている。
 個別銘柄では、ボーイングが2%超の上昇。JPモルガン・チェース、ゴールドマン・サックスなどの金融銘柄のほか、この日引け後に決算を発表するナイキも高い。一方でアップル、メルク、シャーウィン・ウィリアムズ、ウォルマートが軟調に推移している。

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