〔米株式〕NYダウ反発、431ドル高=ナスダックも高い(16日午前) 2025年06月16日 23時11分

 【ニューヨーク時事】週明け16日午前のニューヨーク株式相場は、原油相場の高騰が一服したことを好感した買いに、反発している。午前10時現在は、優良株で構成するダウ工業株30種平均が前週末終値比431.74ドル高の4万2629.53ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数が264.39ポイント高の1万9671.22。
 イスラエル軍は13日に作戦開始後、イラン全土の核開発や軍事施設、政府庁舎、エネルギー関連施設を標的に空爆を継続。イランも多数のミサイル発射で報復し、攻撃の応酬となっている。ただ、これまでのところ、中東地域の石油生産・輸送ルートに影響は出ていないとの報告を受け、欧米の原油先物相場が軟化。油価高騰に伴うインフレ再燃懸念が後退し、買い戻しが先行している。
 また、16日午前には、先進7カ国首脳会議(G7サミット)がカナダ西部で開幕する。緊迫化する中東情勢のほか、米政権が発動した高関税政策を含む世界経済の見通しなどが議題となる見通し。17~18日には、連邦準備制度理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)を開催する予定で、金利据え置き観測が多数派となる中で、パウエルFRB議長の記者会見での発言などに注目が集まっている。
 個別銘柄を見ると、ゴールドマン・サックス、IBM、エヌビディアが2%超高で推移し、ダウ平均を押し上げ。また、トランプ氏が日本製鉄による買収計画を承認したUSスチールも5.2%高と買いを集めている。

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