〔NY外為〕円、142円台前半(29日朝) 2025年04月29日 22時26分
【ニューヨーク時事】29日午前のニューヨーク外国為替市場では、米関税政策の動向に関心が集まる中を円売り・ドル買いが先行し、円相場は1ドル=142円台前半に下落している。午前9時現在は142円30~40銭と、前日午後5時(141円98銭~142円08銭)比32銭の円安・ドル高。
米中貿易交渉の先行き不透明感を背景とした円買い・ドル売りの流れが一服し、一転して円安・ドル高地合いとなっている。ベセント米財務長官はこの日、ホワイトハウスで記者会見し、インドなどとの関税を巡る交渉が進展していると発言する一方、トランプ大統領の高関税政策は良いディールを引き出すための「戦略的な不確実性」などと指摘。市場は円買い・ドル売りで反応した。
一方、週内に日米関税交渉や日銀の金融政策決定会合など重要イベントを控え様子見気分も広がっている。
市場の関心は、この日午前に発表される3月の米雇用動態調査(JOLTS)や米民間有力調査会社コンファレンス・ボードの4月の消費者景気信頼感指数に向かっている。
ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1400~1410ドル(前日午後5時は1.1418~1428ドル)、対円では同162円25~35銭(同162円24~34銭)と、01銭の円安・ユーロ高。