〔米株式〕NYダウ小動き、33ドル高=ナスダックも高い(25日午前) 2025年03月25日 23時43分
【ニューヨーク時事】25日午前のニューヨーク株式相場は、トランプ米大統領の高関税政策を巡る懸念が和らぐ中、小動きとなっている。優良株で構成するダウ工業株30種平均は午前10時25分現在、前日終値比33.77ドル高の4万2617.09ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は44.81ポイント高の1万8233.40。
トランプ大統領は24日の記者会見で、「数日中に自動車への追加関税を発表する」と表明した。一方で、4月2日に相互関税を発表する方針を改めて示しつつ、各国に交渉する余地を設ける可能性を示唆。自動車や半導体などを対象とする分野別関税は相互関税と同時発表しない可能性も示した。これを受けて、高関税賦課を巡る過度の不安が後退し、ダウは前日600ドル近く上昇して終了。この日は上げ一服状態となり、狭いレンジ内での値動きとなっている。
この日発表された米経済指標はおおむね低調だったが、市場への影響は限定的。米民間有力調査機関コンファレンス・ボード(CB)が発表した3月の米消費者景気信頼感指数は92.9と、前月(100.1=改定)、市場予想(94.0=ロイター通信調べ)を下回った。同時刻に米商務省が発表した2月の米新築住宅販売件数は前月比1.8%増の67万6000戸。市場予想は67万9000戸だった。
個別銘柄では、セールスフォース、アップルが1%超高となり、ダウ平均を支援。クラウド型サービスプラットフォームを手掛けるクラウドフレアは2段階の投資判断引き上げが好感され、3%上伸している。半面、ウォルマートが2%超安となり、ダウ平均を下押し。テスラは前日に11%高で引けた後を受け、0.5%安と軟調に推移している。