〔NY外為〕円、150円近辺(25日朝) 2025年03月25日 22時13分

 【ニューヨーク時事】25日午前のニューヨーク外国為替市場の円相場は、米関税政策を巡る不透明感がくすぶる中、1ドル=150円近辺の水準に上昇している。午前9時現在は149円90銭~150円00銭と、前日午後5時(150円64~74銭)比74銭の円高・ドル安。
 トランプ米大統領は前日、4月2日に予定していた自動車などの分野別関税の発表を先送りする可能性に言及したほか、相互関税についても交渉の余地があると表明。これを受けて米景気減速懸念が和らぎ、円は海外市場で151円に迫る場面があった。
 その後は米長期金利の上昇一服を背景に円の買い戻しが進み、ニューヨーク市場は150円15銭付近で取引を開始。この日は東部時間午前10時に、米民間有力調査機関コンファレンス・ボードが3月の消費者景気信頼感指数を発表する。ロイター通信の事前調査によると、市場は94.0(前月98.3)を予想。景気先行き不安を反映して一段と悪化すると見込んでおり、弱い数字になればドルが売られやすくなるとして注目を集めている。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0820~0830ドル(前日午後5時は1.0796~0806ドル)、対円では同162円30~40銭(同162円77~87銭)と、47銭の円高・ユーロ安。

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