〔米株式〕NYダウ反発、300ドル高=ナスダックも高い(14日午前) 2025年03月14日 23時20分

 【ニューヨーク時事】週末14日午前のニューヨーク株式相場は、過去4営業日で2000ドル近く売り込まれた反動で買いが先行し、反発している。午前10時10分現在は、優良株で構成するダウ工業株30種平均が前日終値比300.61ドル高の4万1114.18ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数が245.13ポイント高の1万7548.14。
 トランプ米政権の関税政策を巡る不確実性を嫌気し、今週はリスク資産の株売りが活発化。前日までにダウ平均は4.65%、ナスダックは4.91%、それぞれ大きく値下がりした。この日は深夜に失効するつなぎ予算案が議会を通過し、一部政府機関の閉鎖が回避されるとの観測などを支えに、持ち高調整の買い戻しが先行している。
 ただ取引開始後、米ミシガン大学が発表した3月の消費者景況感指数(暫定値)は57.9と、2月確報値の64.7から悪化。また、1年先と5年先のインフレ期待は4.9%と3.9%を記録し、前月の4.3%、3.5%から跳ね上がった。来週18、19日には連邦公開市場委員会(FOMC)を控えており、景気先行き不安は依然根強い。
 個別銘柄を見ると、電気自動車(EV)大手テスラが0.6%高で推移。中国市場でのシェア奪回を目指し、上海工場で主力のスポーツ用多目的車(SUV)「モデルY」の廉価版を量産するとメディアが報じた。また、バリック・ゴールド、ゴールド・フィールドなどの産金大手もしっかり。前日のニューヨーク市場の時間外取引で、金塊先物が史上初めて3000ドル台に乗せたことが背景にある。

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