INCJ、JDI株の売却完了=1500億円回収不能に 2025年03月14日 21時17分
経営不振が続く液晶パネル大手のジャパンディスプレイ(JDI)を支援していた政府系ファンドINCJ(旧産業革新機構)は14日、保有していたJDI株の売却が完了したと発表した。出資と融資を合わせて累計4620億円を支援したが、回収額は3073億円と、1547億円が回収不能に陥った。志賀俊之会長は「66%の回収にとどまり、申し訳ない」と謝罪するコメントを発表した。
日立製作所や東芝、ソニーの中小型液晶事業を統合して発足したJDIに対し、INCJは旧機構時代から再建を支援。一時はJDI株の7割を保有していたが、活動期限の今月末に向けて段階的に売却を進め、昨年9月末時点で議決権比率は0.26%まで低下していた。