〔NY外為〕円、148円台後半(14日朝) 2025年03月14日 22時12分

 【ニューヨーク時事】週末14日午前のニューヨーク外国為替市場では、米長期金利の上昇を受けて円売り・ドル買いが優勢となり、円相場は1ドル=148円台後半に下落している。午前9時現在は148円60~70銭と、前日午後5時(147円74~84銭)比86銭の円安・ドル高。
 米上院は14日、9月までのつなぎ予算を審議。野党民主党の上院首脳は賛成票を投じる意向を示したため、米政府機関の一部閉鎖が回避される可能性が高まった。これを受けて投資家心理が改善し、リスク投資への意欲が高まったことで債券が売られ、長期金利が上昇。日米金利差の観点から円売り・ドル買いの流れが強まった。
 市場は、この日発表される米ミシガン大学の消費者景況感で示される1年先、5年先の期待インフレ率の内容に注目している。前日に発表された2月の米卸売物価指数(PPI)は前月から横ばいとなり、事前予想を下回った。ただ、個人消費支出(PCE)物価指数に反映される項目ではインフレの根強さが確認された。連邦準備制度理事会(FRB)はインフレ指標として同指数を重視している。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0890~0900ドル(前日午後5時は1.0846~0856ドル)、対円では同161円80~90銭(同160円20~30銭)と、1円60銭の大幅な円安・ユーロ高。

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