〔東京外為〕ドル、148円台後半=日経平均上昇で水準切り上げ(14日午後5時) 2025年03月14日 17時04分

 14日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、日経平均株価の上昇に支援され、1ドル=148円台後半に水準を切り上げている。午前中は実需筋の買いが優勢となった後、午後は株高で上値を切り上げた。午後5時現在は148円72~73銭と前日(午後5時、147円80~81銭)比92銭のドル高・円安。
 前日の海外市場では、欧州時間は東京時間に売られた反動から148円20銭台に上昇した後は147円90銭台に伸び悩んだ。米国時間の序盤は米卸売物価指数(PPI)が弱めとなり、147円70銭台まで売られたが、すぐにショートカバーが入り、148円30銭台に値を上げた。その後は、米長期金利の低下や米株安に押され、中盤にかけて147円40銭台に反落。終盤は147円60~80銭台に持ち直した。
 東京時間早朝は147円90銭前後で推移。午前9時以降、五・十日要因に伴う実需筋の買いが先行したほか、日経平均株価のプラス転換で午前10時すぎに148円40銭台に上昇した。同水準では利食い売りもみられ、正午前後はいったん伸び悩んだ。午後に入ってからは株価の上げ幅拡大を背景に買いが強まり、148円台後半へと一段高となった。
 午前は実需筋の買いが一巡後は上昇一服となったが、「株高を受けてリスク回避姿勢が和らぎ、ドル円は上値を追う展開になった」(為替ブローカー)という。また、「週末を控えてドル円の持ち高調整の買い戻しも優勢だった」(大手邦銀)とされる。目先は「買い戻しも一巡し、値固め局面になるのではないか」(同)との声が聞かれる。
 ユーロも終盤、対円は堅調。対ドルは弱含み。午後5時現在、1ユーロ=161円18~21銭(前日午後5時、160円62~63銭)、対ドルでは1.0837~0838ドル(同1.0866~0866ドル)。

注目ニュース