〔NY外為〕円、153円台前半(5日朝) 2025年02月05日 23時18分

 【ニューヨーク時事】5日午前のニューヨーク外国為替市場では、日銀の追加利上げ観測を背景に円買い・ドル売りが優勢となった海外市場の流れを引き継ぎ、円相場は1ドル=153円台前半に上伸している。午前9時現在は153円10~20銭と、前日午後5時(154円28~38銭)比1円18銭の大幅な円高・ドル安。
 厚生労働省が5日発表した毎月勤労統計によると、2024年12月(速報)の実質賃金は冬のボーナス増が寄与し、2カ月連続でプラスとなった。これを受け、日銀が追加利上げに動きやすくなるとの見方が拡大。一方のドルは、トランプ米大統領による高関税政策への強い警戒感が緩み、主要通貨に対して軟化している。
 5日朝の米国市場は、経済指標の発表が目白押し。民間雇用サービス会社ADPがまとめた1月の民間就業者数は前月比18万3000人増と、市場予想(15万人増=ロイター通信調べ)を上回った。また、24年の貿易赤字は前年比17%増の9184億ドルと、2年ぶりに拡大した。この後は、S&Pグローバルと米サプライ管理協会(ISM)がそれぞれ1月のサービス業購買担当者景況指数(PMI)の発表を予定している。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0400~0410ドル(前日午後5時は1.0375~0385ドル)、対円では同159円40~50銭(同160円11~21銭)と、71銭の円高・ユーロ安。

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