〔米株式〕NYダウ反発、527ドル高=ナスダックも高い(8日午前) 2024年08月08日 23時25分

 【ニューヨーク時事】8日午前のニューヨーク株式相場は、米雇用関連指標が予想よりも改善したことを好感した買いに、大幅反発している。優良株で構成するダウ工業株30種平均の上げ幅は前日終値比で500ドルを超えた。午前10時05分現在は、527.73ドル高の3万9291.18ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は243.30ポイント高の1万6439.11。
 米労働省が朝方発表した3日までの1週間の新規失業保険申請は23万3000件となり、前週から1万7000件減少。2週ぶりに改善し、市場予想(24万件=ロイター通信調べ)を下回った。これを受け、7月の低調な雇用統計をきっかけに台頭した労働市場の急激な冷え込みに対する警戒感が和らぎ、買い戻しが先行している。
 一方、新規失業保険申請の4週間平均は小幅増加傾向をたどっており、労働市場の軟化を示す内容。このため、米景気減速懸念も根強く、市場は金融政策の次の一手に関する手掛かりを得たいとして、午後に予定されるバーキン・リッチモンド連銀の講演に注目している。
 個別銘柄を見ると、このところ下げがきつかった金融やハイテク関連が堅調。また、4~6月期に2桁の増収増益を計上し、通年の業績見通しを引き上げた製薬大手イーライリリーは約8%高と大幅上伸している。

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