ガザ学校など空爆、50人超死亡=「ハマス司令拠点」と主張―イスラエル 2024年08月09日 06時01分
【イスタンブール時事】イスラエル軍は8日、パレスチナ自治区ガザ北部ガザ市の二つの学校を空爆し、パレスチナ通信によると市民15人が死亡した。中部ブレイジの難民キャンプも攻撃を受けて15人が死亡。中東の衛星テレビ局アルジャジーラによれば、ガザ各地でこの日だけで計56人が犠牲になり、過去2週間で空爆された学校は少なくとも8カ所に達した。
イスラエル軍は、攻撃対象の学校がイスラム組織ハマスの司令官や戦闘員の拠点として使われていたと主張した。学校敷地内には、戦闘から避難した多くの人が暮らしていたという。不明者も多く、死者は増える恐れがある。
ガザ当局の8日までの集計では、昨年10月以降の戦闘に伴うガザの死者は3万9699人となった。
イスラエル軍報道官は8日、ガザ南部ハンユニスの一部地域住民にSNSを通じて、軍が指定する「人道地域」への退避を勧告した。ハンユニスには、新たなハマス最高指導者となったシンワル氏を含む幹部が地下に潜伏している可能性も取り沙汰されており、軍が近く大規模な作戦に着手するとみられる。