新州首相に反独立派イジャ氏=カタルーニャ転機―スペイン 2024年08月09日 06時44分

8日、スペイン北東部バルセロナで、カタルーニャ自治州議会に出席するサルバドール・イジャ元保健相(AFP時事)
8日、スペイン北東部バルセロナで、カタルーニャ自治州議会に出席するサルバドール・イジャ元保健相(AFP時事)

 【パリ時事】スペインからの独立運動に揺れた北東部カタルーニャ自治州の議会(定数135)は8日、新州首相に、反独立派のカタルーニャ社会党を率いるサルバドール・イジャ元保健相を選出した。独立派による州政は10年余りで途絶え、地域は転機を迎えることとなった。
 社会党は5月の州議会選挙で42議席を獲得し、第1党となった。その後、穏健独立派のカタルーニャ共和左派(20議席)などの協力を取り付け、8日の採決でイジャ氏の選出に必要な過半数の68票を確保した。
 一方、約7年に及ぶ国外逃亡から帰国した強硬独立派のプチデモン元州首相は州都バルセロナで8日に演説後、厳重な警備をかいくぐって姿をくらまし、所在不明となった。警察がフランスに通じる主要道などで検問を行い、行方を追っている。 

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