暫定政権発足、秩序回復へ=ユヌス氏トップ、デモ主導学生も―バングラデシュ 2024年08月09日 06時52分

8日、ダッカで、バングラデシュ暫定政権首席顧問の就任宣誓式に臨むムハマド・ユヌス氏(AFP時事)
8日、ダッカで、バングラデシュ暫定政権首席顧問の就任宣誓式に臨むムハマド・ユヌス氏(AFP時事)

 【ニューデリー時事】バングラデシュで8日、ハシナ前政権の崩壊に伴う暫定政権が発足した。ノーベル平和賞受賞者ムハマド・ユヌス氏(84)がトップの首席顧問に就任。秩序の回復と、今後の総選挙を経て誕生する新政権への円滑な移行に取り組む。
 暫定政権のメンバーは計17人。反政府デモを主導した学生団体のリーダーも名を連ねた一方、政党の指導者は含まれていない。
 ユヌス氏は貧困層に無担保で少額融資を行う「グラミン銀行」を創設。2006年に同銀行と共にノーベル平和賞を授与された。高い知名度を誇るが政治経験はなく、手腕は未知数だ。就任後の演説で「無政府状態は、すぐにでも倒さなければならない第1の敵だ」と強調した。 

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