ガザ飢饉は「人為的な危機」=米除く安保理理事国が共同声明 2025年08月28日 07時49分

難民キャンプで、食料配給を受け取るために集まる人たち=18日、パレスチナ自治区ガザ中部(AFP時事)
難民キャンプで、食料配給を受け取るために集まる人たち=18日、パレスチナ自治区ガザ中部(AFP時事)

 【ニューヨーク時事】米国を除く国連安保理理事14カ国は27日、パレスチナ自治区ガザで「飢饉(ききん)が発生している」と報告されたことについて、「人為的な危機だ」と懸念する声明を発表した。各国代表が共同で記者会見した。
 声明は「飢餓を武器として使用することは国際人道法に違反している」と指摘。飢饉を「すぐに止めなければならない」と強調し、交戦中のイスラエルとイスラム組織ハマスに対し、無条件かつ恒久的な即時停戦を求めた。また、ハマスには全ての人質解放、イスラエルには人道物資の搬入制限解除と軍事作戦の拡大決定撤回を呼び掛けた。
 同日開かれた中東情勢に関する安保理会合で、シェイ米国連臨時代理大使は、ガザで拡大する飢餓について「優先事項だ」と述べつつ、飢饉報告については「解決に不可欠な信頼性も誠実さも足りていない」と主張した。 

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