米疾病対策トップを解任=ワクチン政策巡り対立か 2025年08月28日 14時22分

退任した米疾病対策センター(CDC)のモナレズ所長=6月25日、ワシントン(AFP時事)
退任した米疾病対策センター(CDC)のモナレズ所長=6月25日、ワシントン(AFP時事)

 【ワシントン時事】米厚生省は27日、感染症対策を指揮する疾病対策センター(CDC)のモナレズ所長が退任したと発表した。米紙ワシントン・ポスト(電子版)によると、モナレズ氏はワクチン懐疑派のケネディ厚生長官とワクチン政策を巡って対立し、事実上解任された。
 モナレズ氏は7月末に上院の人事承認を得て就任したばかりだった。モナレズ氏の退任を受け、複数のCDC幹部も同時に辞任した。
 報道によると、ケネディ氏と側近は、複数の新型コロナウイルスワクチンに関する承認を取り消すよう、モナレズ氏に迫っていた。これに対し、長年公衆衛生分野に関わってきた科学者のモナレズ氏がワクチン政策の変更を拒否していた。
 厚生省は声明で「ケネディ氏はCDCを信頼しており、国内外で感染症から米国民を守るために警戒を続ける」と述べた。 

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