イラン制裁復活の延期提案=核監視の協力条件―英仏独 2025年07月26日 19時04分
【ベルリン時事】英仏独と欧州連合(EU)は25日に行われたイランとの次官級の核協議で、欧州側が検討している対イラン制裁復活の手続きの期限を延長することを提案した。イランが核監視への協力に応じることなどが条件とみられる。独外務省が同日、X(旧ツイッター)で明らかにした。
2015年の核合意では、イランが核監視への協力義務に違反した場合、国連制裁を復活できる「スナップバック」と呼ばれる規定が設けられている。規定は10月中旬に失効することから、欧州側は核協議が進展しなければ、今夏中に再発動に動くと警告してきた。
独外務省によると、協議の中でイラン側に対し、制裁を復活させる用意があると指摘した。ただ「イランが法的な義務を果たし、特定の基準を満たす場合」に、スナップバックの期限を延長する考えを伝えたという。