衝突3日目、停戦見通せず=国境付近に軍艦も―タイ・カンボジア 2025年07月26日 17時06分

【バンコク時事】タイ・カンボジア国境地帯では26日、両国軍の戦闘が続いた。国連安保理の非公開の緊急会合でカンボジアは24日に始まった衝突を巡り即時停戦を訴えたものの、タイはカンボジアが先に攻撃を停止するよう求めるなど条件闘争が続いており、停戦がいつ実現するかはまだ見通せない状況だ。
タイ軍によると、26日は前日に戒厳令が適用されたタイ湾に面する東部トラート県の国境地帯でも武力衝突が発生した。海軍は付近の海域に軍艦を展開させた。
当局発表によれば、戦闘に伴いカンボジアでは民間人8人と兵士5人が死亡。71人が負傷し、3万7000人以上の住民が避難を余儀なくされた。タイ側では民間人13人、兵士6人が死亡し、13万人以上が避難生活を送る。
安保理の会合では、両国がそれぞれ「相手が先に攻撃を開始した」と非難した。カンボジア政府によると、同国の代表は「事態の悪化を防ぐため、無条件の停戦を呼び掛ける」と強調した。