独VW、米と独自に関税交渉=「投資で相殺」、実現は不透明 2025年07月26日 07時26分

 【ベルリン時事】ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)グループのブルーメ最高経営責任者(CEO)は25日、米国への投資額に合わせて米側が関税を引き下げる同社独自の仕組みをトランプ米政権と協議していると明らかにした。欧州連合(EU)と米国の関税交渉妥結が前提という。ただ、特定の企業に例外を設けることが貿易上のルールと整合性を取れるかは分からず、実現は不透明だ。
 ブルーメ氏は「1ドル投資するごとに1ドル関税が免除される」との発想に基づいていると説明したが、具体的な仕組みは不明。VWは数十億ドル(数千億円)規模の投資を検討しており、米国内に生産拠点がない傘下高級ブランド「アウディ」の工場新設などが取り沙汰されている。 

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