ロシア国営通信の重鎮更迭=関係悪化のアゼル訪問原因か 2025年07月25日 18時57分

ミハイル・グスマン氏=6月19日、ロシア北西部サンクトペテルブルク(EPA時事)
ミハイル・グスマン氏=6月19日、ロシア北西部サンクトペテルブルク(EPA時事)

 ロシアのミシュスチン首相は24日、国営タス通信の重鎮であるミハイル・グスマン第1副社長(75)を更迭した。グスマン氏は最近、ロシアとの関係が急速に冷え込んでいる旧ソ連構成国アゼルバイジャンを訪問し、保守派から批判を浴びていた。
 両国関係は、昨年12月に起きたロシア軍の誤射が原因とみられるアゼルバイジャン航空機墜落で険悪化。今年6月にはロシアで20年以上前の殺人事件を巡ってアゼルバイジャン系住民を大量拘束した際に死者が出る事態に発展し、外交面での摩擦が激化している。
 グスマン氏は今月19~21日にアゼルバイジャンで開かれた国際会議に出席。プーチン政権が統制する国営メディア幹部でありながら、アゼルバイジャンのアリエフ大統領の外交政策を「称賛」する発言をしたことから、非難にさらされた。 

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